壁紙の張り替えを、皆さんはどれくらい意識されているでしょうか?中古物件を購入したときのままだったり、新築で建てたまま気にせずに使い続けているという方が多いかもしれませんね。
壁紙は消耗品という考え方はあまり浸透していません。見た目ですぐに分かるものではありませんが、綺麗に扱っているつもりでも、日々の生活で知らないうちに劣化してしまいます。
では、壁紙の寿命はどれくらいなのでしょうか。この記事では、壁紙の寿命や、張り替え時期についてお伝えします。

Contents
「壁紙の寿命」ってどういうこと?
そもそも、「壁紙の寿命」とはどういうことなのでしょうか。ここでは、壁紙とその寿命についてお話します。
①壁紙の寿命とは?
壁紙の寿命を意識している人は少ないでしょう。しかし、貼った壁紙を一生使い続けるというわけにはいきません。
他の建材と一緒で、経年劣化して色が褪せてきたり、ニオイが気になったりします。汚れや剥がれなどが目立ってくる前に、新しく張り替えることをおすすめします。
②壁紙の耐用年数は?
一般的に壁紙の耐用年数は、どのメーカーの製品でもおおよそ5~10年だと言われています。とはいっても、住環境や部屋ごとの使用頻度によって耐用年数はまちまちです。
「劣化」する原因、実は○○だった!

壁紙が浮いたり、継ぎ目が開いたりめくれたりしているのを見たことはありませんか?
最大の要因は「収縮」
実は、壁紙をつくる素材には、年数がたつにつれて「縮む」性質があります。
お手入れを欠かさずしていても、時間の経過とともに壁との間に隙間ができたり、壁紙の継ぎ目が開いてしまったりするのです。
また、湿度や気温の変化(寒暖差)により壁紙の下地が膨張することがあります。それが原因で壁紙もずれが生じます。
木造建築の場合に多く、住んでいる環境によっては、1年くらいで縮んでしまう場合があります。
他にもある劣化の原因
- 黄ばみ ‣ 直射日光
- 剥がれ ‣ 壁紙の接着剤の劣化
- 破れ ‣ 外的要因
- 汚れ ‣ 手垢
↓
- 換気をこまめにする
- セロハンテープなど粘着テープを貼らない
- 直射日光を避ける
- 高温を避ける
- 薬品、化粧品がつかないように気をつける
- 家具と壁面を離しておく
- 傷をつけないようにする
劣化の原因は住まいによってさまざまで、日当たりの違いで黄ばみの進行も違います。また、小さなお子さんやペットがいる家庭では傷がつきやすいものです。
壁紙の劣化を止めることは難しいですが、日頃丁寧に扱うことで劣化の進行を防き、長持ちさせることができます。
張り替え時期の目安を知っておこう
長持ちするように手入れをしていても、劣化してしまうのが壁紙です。張り替え時期の目安は約5~10年と言われていますがそれより前に張り替えた方がいい場合があります。
- 壁紙の色が変わってきた
- 表面にしわが寄る、たわみが気になる
- 壁紙の表面に急にカビが生えてきた
- 壁紙の継ぎ目に汚れがたまっている
- 壁にひびができたり、穴が開いたりしている
- 壁、天井の汚れが目立つ
5~10年に満たなくても気になりだしたときが壁紙の張り替えのタイミングだと考えるのがいいでしょう。
壁紙の張り替えが遅くなるとどうなる?
では、壁紙の変化が気にならなければずっと放っておいてもよいのでしょうか。
放置した末、いざ張り替えをしようと思ったときに問題は起こります。
上記の図のように、壁紙は下地に貼り付けてあります。
一般的な耐用年数5~10年を大きく超え、壁紙が劣化した状態で長年放置したとします。貼り付け時に使われる壁紙の接着剤も同様に劣化するので、古い壁紙を剥がす際に、下地の石膏ボードの表面まで剥がす恐れがあります。
また、カビが発生した状態で放置していると下地を腐らせることもあり、下地交換に大きな出費がかさんでしまいます。
定期的なメンテナンスをし、気になるところを補修することで無駄な出費を防ぎ、心地よい住環境を保てます。
まとめ
いかがでしたか。壁紙の張り替えは5~10年と言われています。毎日目にする壁紙は、変化や劣化が気づきにくいものですが、耐用年数を知ると張替えのタイミングを意識することができますね。余計な費用をかけないためにも、早めの対処をしましょう。
新しい壁紙に張り替えると、部屋の印象ががらっと変わり、気分もリフレッシュできます。皆さんも記事を参考にして、壁紙のリフォームを検討してみてくださいね。